それは
海月

それは綺麗な海岸の砂
流されて戻っていくうちに
綺麗になったような
そんな色をしている

こんな所に愚痴を落としたら
明日には綺麗になるのだろうか
そんな愚かな考えは波に漂う

それは汚れた街の一部
行って帰ってくるだけで
纏わり付く埃のような
呼吸すら出来ないほどに

こんな所で暮らしていたら
明日にはもう動かなくなるだろうか
そんなこと思い今日を終える

それは海岸の砂のような
綺麗さと硬さ

それは歯車のような
無機質と継続

それは・・・


自由詩 それは Copyright 海月 2006-01-15 02:22:16
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