凍傷



 
寒さが嫌で仕方が無かった
温度の無い末端を晒して歩いている
其処は白の降る道

遠鳴りに聞こえる汽笛の音を跨ぎ目を細める
少しずつ白にワタシを預けながら消えてゆけるといい
ひび割れた手を 足を
冷た過ぎて燃える樣な熱の錯覚
走らなければ平気
まだ死んじゃいないもの

この 手を 足を


殺す白雪
 
 




自由詩 凍傷 Copyright  2006-01-13 22:39:17
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