酸性
こめ

とぼけるなよ

ここには何があった

教えろよ

酸性の雨が僕くを

むしばんでいたよ

空のライトが

語りかけてくる

のばし掛けた手を握りしめて

こぶしをポケットに入れ

何もなかったかのように歩き出した

何で早く言ってくれないんだ

ぼくはもうぼろぼろなんだ

心のピースが無くなっていたの気が付き

必死で捜していたけど見つからなかった

心はパズルが完成しなくて

一気に崩れていった

ぼくは風になった

そしてすぐに歩き出した

行く場所はなくとも

悲しみがこみあげないなら

それでいいや



自由詩 酸性 Copyright こめ 2006-01-12 19:55:07
notebook Home 戻る  過去 未来