踏み切り
便乗鴎

遠くさいごのやつが
行ってしまった

しろい世界
やけに鮮明なこの二本の
赤錆びたレール
踏み切りのバーと
鳴っていた赤


なぜ僕は絶えず
あきらめず
この渡れもしない踏切りずっと
渡ろうとしてる


もうしろい地平も
黒く
くすんでしまった
星が見えないよ
取り残されてるんだ
誰か
肩を叩いて
教えてくれないかもう
バーは上がっていますよ

おまえ
踏み切り
今夜でもうきみは
みたくはない


自由詩 踏み切り Copyright 便乗鴎 2006-01-11 18:04:06
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