陽射しに
砂木



邪魔な清いものから葬る
熟れた憎しみは
やさしい殺し方を知っている

刺すかわりに 微笑み
逃げられないように 思いやる

決して ひどいなどと 回りにはみせない
とどめは 自業自得に陥れる

地獄の一丁目なら いつも心にある
天国にいる人には会えない

憎んでいれば悲しくない
憎まれれば なお悲しくない

辛くない 愛がないから
どこまでも憎んでいくのは気持がいい

だから正気に戻そうなんて 思わないで
信じるなんて 言わないで



自由詩 陽射しに Copyright 砂木 2006-01-08 14:28:32
notebook Home 戻る  過去 未来