雲の尾
砂木

棘に着せる花びら 
ちぎり終えて

何も知らずに 枯れていく

カーテン で 抑えきれない
濃さの違う 溜息
流す視線 だけで
つなぐ 

人魚のように
青く 空は 
どちらの 世界でもない
泳いでいくんだ あなたは

傷ついた
香りにだけ 
こぽこぽ 熱された

噛んだ影
かまれた 影絵


自由詩 雲の尾 Copyright 砂木 2006-01-02 21:04:44
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