CARTAIN CALL2日目
一代 歩

歌うことその覚悟した男だけ出せる音だけここだけにある

走ってく早めに命散ることを願うみたいに叫びを歌う

耳の奥鳴り止まぬ鐘もう誰か止めろって打つの止めろって

海と雨そして女が産み出したこの世の基準にさらわれていく

抗うこともできずに降り止まぬ雨に打たれて固まる拳

幾千の理由ばかりが出るだろう結果は同じお前の負けだ

モルヒネはリズム通りに充満し脳をゆらして濃い闇に浮く

好き放題やった直後にせつなさを演じてみせて情にすがった

そばにいてお願いだって情けなく泣いた男を捨てて一服

ねじ伏せてひれ伏すことを要求し手にしたかった単なる居場所

思春期の感傷のまま毎日を重ねた積み木ひら手で壊す

望むもの手にしたようでそうでない求めたものは遠く単純

もう誰も届かないってわかっても何が怖くて逃げているのか

後ろなど振り返らずに突っ走るたとえゴールが墓だとしても

欲しかったもの以外全部手に入れて笑うことなど君はできるか

こいつさえ倒せていたらもう敵はいない同然自分がこいつ

憧れる対象なんか邪魔だから俺は自分の理想を目指す

自分の名自分でつけてここに在ることを強調 存在のイー



短歌 CARTAIN CALL2日目 Copyright 一代 歩 2005-12-21 01:55:16
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