親愛なる僕の心の友へ
恋月 ぴの

君に何が起こったのか
あれこれ詮索しても
真実は君の心内にあるのだから
僕には到底知り得ない事だし
余計な気遣いはして欲しく無いこと
良く理解しているつもりだよ


だから僕には君の旅立ちを
黙って見送るしか術は無いようだね


何処へ行こうとしているのか
何時まで航海を続ける気なのか
それは舵を握る君次第だよね
気の向くまま
風任せ
新たな出会いが君の歌声となってくれるのだろうか


想えば君の励ましがあったからこそ
僕は漆黒の闇に舟を漕ぎ出す事が出来たのだし
君の優しい眼差しのお陰で
ありのままの姿を鏡に映す事が出来たのだね


君の歌声が途絶えたこの街はどこか寂しげで
身も心もすっかりと冬景色だけど
僕は僕で歌い続けるよ
叙情の旋律に乗せた愛の歌を
安らぎの旋律に乗せた心の歌を
この街に再び春の歓びが巡り来るまで
ひたすらに歌い続けるよ

へたくそでも許して欲しいな


I wish you a Merry Christmas
親愛なる僕の心の友へ


自由詩 親愛なる僕の心の友へ Copyright 恋月 ぴの 2005-12-19 09:57:15
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