流星群の日に
銀猫


夢の無い画面の端に
流星群が見られると記されていた

濃紺に澄んだ空は
白い あるいは銀や朱に
闇を切り取られている


湿り気の残る髪が凍え
湯上りの匂いが後ずさりする
夜着の胸を掻き合わせて
薄い脂肪の下の体温を守ろう

等しく許されたはずの空に
わたしの星は現れるだろうか


冷気が
天空を開放している
夜が
少し無防備になっている

光の尾!
銀のひれ!

願い事を繰り返す余裕はない
見届けることがのぞみなのだ

あ、東へ

流れた

いまの希望は誰の分だったろう




自由詩 流星群の日に Copyright 銀猫 2005-12-13 23:30:16
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