蝕す
かぜきり

ぺろり

と平らげてそいつはいった
私は////になるんだ。
そのためには必要なことなんだ。
なんだか辛そうだった

次の日
とても嫌そうな顔をしながら むしゃむしゃと食べていてる
そいつに会った
いやならやめればいいのに、何故やめないの。
と私は尋ねた
やめられないからね。これはオートなのさ。
そういって、辛そうに食べていた



また次の日
食後 蒼白になったそいつに会った
やはり、辛そうだった
食べたものはどこにいくんだろうね。
と私は尋ねた
どこにいくんだろうね、僕は知らない。
すごく悲しそうだった

それから数日たったある日
またそいつに会った やはり青白い
まだ食べてるんだね。と私
ああ、そうだよ。だいぶ食べ方が上手くなったんだ。
と、そいつ
少し嬉しそうだった
私はそれが悲しかった
しかし
それはいいことだね。
と言ってしまった

そしてまた数日たった
そいつはやはり青白く ついでに痩せていた
やぁ、また食べるのが上手くなったね。と私
うん。でも何故食べてたのかな、最近食べるのに躍起でさ。
君、知らない?僕が食べてる理由。
と、そいつ
さぁ?私も憶えてないや。と私

何を食べているのだろう
一番の疑問はそれだけれども
けして尋ねようとはおもわなかった

今日も食べているのだろうか

腹は 膨れているのだろうか


自由詩 蝕す Copyright かぜきり 2005-12-08 16:19:57
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定点観憶測「驕り」