浮き時雨
砂木
こぼれる 刃
渡った眼 閉じる
光の ぬかるみに
紡いで 望む両手
つかえる やぐら
踏み 登りつめ
土鬼の から腹
澄んだ 眩暈
刈り取られる風
香り
塞いだ灯の
でくの棒
とどまれなかった
影 慕っている
自由詩
浮き時雨
Copyright
砂木
2005-11-30 00:44:23