世界で一番輝いているもの
恋月 ぴの

世界で一番輝いているもの
それは夏の太陽でもなく
北風に瞬く冬の星空でもなくて
君が捨てようとしたもの
君がいらないと思っているもの



世界で一番輝いているもの
それはブルガリの指輪でもなく
首から下げたオープンハートでもなくて
君が小指で拭おうとしたもの
君が恥ずかしいと思っているもの



大切さを見失った人がいて
大切さを認めたくない人がいる



世界で一番輝いているもの
その柔らかい暖かさ
その優しい輝きを胸に抱き
大きなゴールドクレストのしたで
君の瞳に映る白い雪のダンスを見つめ
毛糸で編んだ手袋の感触を



そっと確かめてみる


自由詩 世界で一番輝いているもの Copyright 恋月 ぴの 2005-11-29 08:57:40
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