白い顔
こしごえ

そのひとは
ひっそりと
木漏れ日の中にいた

何かおこりそうな空だこと。
そういえば、このあいだの鳥は、
どうしたかしら。
陽にひらめいて、
虹を食べて、
七色になって、
空へと消えていった。
あんなに広い空だもの…、
どこかで、
迷子になっていなければいいけれど。

木漏れ日は
木漏れ日のまま

うふふ。
あの鳥、
青色だけ消化できずにいたのだわ。
あの日。

しゃらん
しゃらん
しゃらん

風が 薫った




自由詩 白い顔 Copyright こしごえ 2005-11-29 07:09:50
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