好き
こしごえ

すき。
つらつらと
窓硝子に透明な静脈
いつしかの雨
ちいさな胸にけむり
せつなさ響くぬけ殻の
透過する自殺

すき。
その精神
クシャグシャにくずれそうな
物理的に映らず視覚された
すがた
しろく
透きとおった肌がこの精神を犯す

われは罪びとなり

  もはやひきかえせません。
  はなはつちにかえります。
  さいごまでみとどけたい。
  とおくはなれたいのちと
  いのち、ここであいましょ。

すき。




自由詩 好き Copyright こしごえ 2005-11-28 09:56:09
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