上を向いて歩きたい
恋月 ぴの

欲しいものが手に入らないと
やっぱ寂しい


下を向いて歩く冬の街角は
何だか寒々しいな


もうすぐクリスマスだし
賑やかに感じる街角を
ポケットに手を入れて歩く


何も入っていないポケット
あっ ハンカチぐらい持っているよ


でも 不幸自慢はしたくないし
ぶつぶつおじさんになりたくないな


嫌な出来事を重荷に感じるよりは
もっともっと気楽に考えて
ちょっと気分転換に
温かいコーヒーでも飲もうよ


たまには砂糖もミルクも好きなだけ
たまには適当なさじ加減で


肩に背負っていた重荷を
テーブル脇に放り投げ
長いトイレから戻ってきたら


サンタの袋に変わっていたりして




自由詩 上を向いて歩きたい Copyright 恋月 ぴの 2005-11-20 02:16:00
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