トモダチ
dew

ふとした瞬間に
還ってくる彼らの声

意味もないことで
笑い合ったね

支えあうとか
本当の意味も分からずに
薄っぺらい情愛が
僕らを包んでた

本気、だったよね

かりそめのものだと
きっと分かってたけど
確かにその言葉に
僕らは支えられていたんだ

嫌なこともあった
泣いたこともあった
意地を張って
ごめんね、って言えなかった日も

みんな好きだった
大好きだった
憎んだり
本気で腹を立てたりした
だから
大好きだった

もう戻れない日々
ぬるま湯の揺りかご


ふとした瞬間に
還ってくる彼らの声

妙に微笑ましくて
何だかとても切ない気持ち



自由詩 トモダチ Copyright dew 2005-11-19 16:40:32
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