チック
馬野ミキ

チックは俺が怖くない人だと分かっているのに

俺と目が合うと急いで逃げる

なぜならチックは俺に愛されたいのだ

チックは俺にお金をくれたり

イベントの手伝いをしてくれないので

もう少し手伝ってくれるとよいと思う

けれどチックは猫なので俺のみている概念や苦労を知らない

だから俺がオナニーしたり泣いたり人間の子どもたちに悪影響を与え

かねない詩を書いている時でも

すぐ横にいたりして安心して寝てたりする

だから俺はいつでもチックをみつけると

詩よりも大事なものを思い出す。


自由詩 チック Copyright 馬野ミキ 2005-11-17 04:53:20
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