重し
ayu-m

「あの先に地獄があるのだよ」

そう言って
男は金づる伝いに降りて行った

まるでむせかえる様な天国そのものでも
やがては退屈になってしまうの

「真っ直ぐ行くと突き当たりになるけど」

構わないと
彼女はボロクズを綱渡りしてった

やがて朽ちた先に
そうすべき事があるかもしれないの



自由詩 重し Copyright ayu-m 2005-11-08 10:29:10
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