外水
木立 悟
空からの鳥
土からの鳥
雲をあらそい
夜に落ちて
わずかな光に溺れる
土のなかの魚たちにも
雨は少しずつ少しずつとどく
稲妻の色に目覚め
音に眠る
その繰りかえしのなか染まる空気も
少しずつ少しずつとどく
青と冬の日
二度めの花のあかるさ
ひびきあう白
つづきあう白
うたいあう白
手のひらにとどく
自由詩
外水
Copyright
木立 悟
2005-10-05 17:49:22