明日に瞳をむけて
炭本 樹宏

 去りゆく季節は せつない
 迎える季節は 夢みがち

 それぞれに抱えている 命の灯火
 たとえ それが消えてゆくうつらなものでも
 たとえ それが意味のない土に帰るものでも
 それは 尊いものであることに変わりはない

 はかない命の数だけ 物語がある
 たとえ それがちっぽけなものでも
 たとえ それが間違ったものでも
 それをすべて知ることは叶わない

 僕もちっぽけな命の灯火を抱えながら
 明日に瞳を向け 時の船に揺られてる



 


自由詩 明日に瞳をむけて Copyright 炭本 樹宏 2005-09-26 22:06:28
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