*まち*
かおる



じっくり
と 
ゆったり

間延びした

きを巻き取り
一日が静かに
暮れていく



出番を待ちかねた
まんまる

ほころび
が青白く

煌煌

神々しい


投げかけ

その眩しさ

圧倒されたように

田んぼを耕す

が居る町


が寄りかかって家が
積みあがっていく街も
闇に沈んでいくのを拒み
瞬き始めました



働き蟻の人々が
忙しく行き交う
毎日に

荷物を抱えて道に迷わぬように

道しるべを見失わぬように

探している何かが見つかるように

一人でも大丈夫だ

直ぐそばで笑っている顔が見えるように

たくさんのカルマが吐く息は
すり鉢のようなルールと言う壁に阻まれ
すり潰されて
はえ取り紙のような世の摂理に
吸収されても

温もりを感じてほしい




還るべきおうちが微笑んでおりました


自由詩 *まち* Copyright かおる 2005-09-26 08:43:18
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