燃え残る

毎日ゴミを持って帰ってくるから
部屋は散らかっている
大切な写真はもう
埋もれて見えなくなった

時々全てが邪魔に思えて
部屋に火をつけその中で眠る
目が覚めると 何故かゴミだけ
燃え残っている

忘れることができるから
人は生きていけるらしい

でも

忘れるものを選ぶ権利を
人は与えられていないらしい


自由詩 燃え残る Copyright  2005-09-24 20:07:39
notebook Home 戻る