たたずんでいる
炭本 樹宏

 絡まった糸を ほどこうと
 深夜の疎水沿いを 静かに歩いた
 
 流れていたのは川
 流れていたのは星
 流れていたのは時
 流れていたのは涙

 流されていたのは 僕

 見上げたのは 銀河
 この星に生まれてきたことを確認

 朝焼けの公園でベンチに座る
 少しづつ 糸が解けていく
  
 自動販売機で缶コーヒーを買う
 おつりが余計に出てきた

 ふと さっきまで 神様がたたずんでいたような気 がした






 



自由詩 たたずんでいる Copyright 炭本 樹宏 2005-09-23 06:09:08
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