朝のうた
umineko

朝起きたら愛が消えてなくなっていました
ヘリウムが
知らずに抜けた風船 みたいに

わたしは気の抜けた 
あくびをします

あの日
黒猫が背中
狂おしく逆立てて
そんな夜も

乱暴に差し入れて
後ろ手に
押さえて

朝起きたら愛がぽかんとなくなっていました

歯磨きを
しようと思います
 
 
 


未詩・独白 朝のうた Copyright umineko 2005-09-19 08:40:39
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