ノート(空へ)
木立 悟



拡声器の夢が
拡声器の子守歌に背負われ
揺れている


道から道へ
原から原へ
静かに理想は移動してゆく


堂々巡りの内の人よ
たどりつかないは
たどりつきつづけ
つながらないは
無数のつながり


そうして みんな
ふと 紙飛行機のように
自らの歩みを飛ばす


道へ

原へ

空へ





未詩・独白 ノート(空へ) Copyright 木立 悟 2003-12-30 09:02:28
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