ミサイル・クーパー

蚊の羽音に憤怒する夜
その対策について考える

この蚊が君の化身であれば
羽音も心地よいのかも知れないが

羽音の君は
言葉を持たず

愛してると言ってるの
悲しいと泣いてるの

それとも

こんな姿でも
あなたの側に居られて
しあわせだと笑ってるの

尋ねても
尋ねても

想っても
想っても


羽音


夜中に独り
こっそりと悲しくなる




朝起きると
不覚にも泣きはらした片目

片目?


いや
蚊に刺されたらしい


君は
このまぶたについて
尋ねるだろう

僕は
このまぶたについて
話すだろう


蚊に刺された と


自由詩Copyright ミサイル・クーパー 2003-12-30 02:43:29
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