りんごあめ
かなりや

りんごあめ かってよう

いけません あなた いつだってたべきれないでしょ

きょうは ぜんぶたべるもん

じゃあいちばんちいさいのにしましょうね

や いちばんおっきいの

どうして あんなおおきなのたべられないでしょ

だいじょうぶ おなかすいてるもん

おなかがすいてても あきてしまうでしょ やっぱりかってあげませんよ わがままなこには


というりゆうであたしはいまだりんごあめにこしつしている
おまつりでてをつなぐあいてがかあさまからおとこへかわったとしても
いつまでもいちばんでかいりんごあめをねだりつづける
じぶんではぜったいにかわない
だれもぜったいにかってくれない
あたしがたべきれないことをしっているから
なにをえらそうに
そんなこと
あたしがいちばんよくしっているよ
たぶんあたしはひとくちたべておわり
たべきれないというより
たべるきがない
とおもう
つねひごろより


自由詩 りんごあめ Copyright かなりや 2003-12-29 22:03:53
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