喜怒哀楽の季節風
炭本 樹宏

 自由の味をしめた 少年が 夏の終わりに 
 ふと気づいた
 
 季節がいくつが通りすぎ 少年は大人になっていく
 
 矛盾で苦しんだ夜は お気に入りのロックで 気
 を紛らわせ
 
 運命の出会いで 人生の果実を堪能した
 
 出会いと別れ そして 一人
 
 自由の味をしめた 少年は 真夜中の表通りが 
 大好きだ
 
 自分一人で 独占した気持ちに なるからだ

 大人になって 絶望の波に 襲われたりして

 世の中を 逆さまに 見てしまうのは 悲しいこと
 だけど

 世界は 混沌としていて 純粋な気持ちのまま 
 生活を送れない

 もっと単純に 自分の可能性を信じて

 喜怒哀楽の季節風に吹かれる中

 輝く子供を やさしく 見守れる心境で
 
 日々を過ごせれば 何も言うことは無い





自由詩 喜怒哀楽の季節風 Copyright 炭本 樹宏 2005-09-01 01:56:19
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