小さき音と吐息と駅と
たりぽん(大理 奔)

 切符を切るカチカチと

  ポイントを温めるランプの炎の

   二番ホームに雪を踏む

    信号の腕木があがる

凍える両手に息を吹きかけたあと、空を見上げて吐息

    小さな渡り鳥が空をよこぎる

    水蒸気の舞い上がる

    遠く、遠くで、踏切の鐘

     駅に満ちる小さな音を思い出すたび

       思い出せない

        声がある







題名だけのスレ4より


自由詩 小さき音と吐息と駅と Copyright たりぽん(大理 奔) 2005-08-26 23:41:23
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