嵐の夜
スプートニク

嵐の夜を
一人で過ごすのは心細いので
傘を持って出かけた

何度持ち直しても
背中に張り付いてしまう
風が強すぎるみたい

服も髪も
私にぴったり張り付いてくる
雨も強すぎるみたい

後ろも前も
誰も歩いてないよ
丑三つ時だから

目の前を
大きなゴミ箱が飛ばされていく
しばらくついて行こう

道路の真ん中
ゴミ箱と私
今誰かの泣き声が聞こえた


自由詩 嵐の夜 Copyright スプートニク 2005-08-26 00:22:38
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