えこーすふぃあ
かぜきり
あおさににごったすいそうひとつ
なかでひそひそゆらぐのは
ひとのすがたのかたのしろ
こきのとだえぬすいちゅうで
みずをのんではあわをはく
あおさにみちたすいそうは
しだいにあわでおおわれて
あえぐしろさにみちてゆく
ごぽり
と
とまるこきゅうおん
わたしはここでおぼれゆくのか
くうはくのてんびん
ねこのめのろんど
くるくるまわるなげきをむねに
ためいきつきていきをとどめる
あわのとまったすいそうを
そばでみつめるくろねこひとり
しっぽでりずむをとりながら
きみのだんすをまっている
しさくにおぼれたじかんだけ
ふえたみずかさいとあおし
ごぽり
とひとあわはきだして
みずのかたちをえんげする
ふたたびはじまるダンスをまえに
ひげをおどらせまどろむこねこ
みちてはかけるみずかさを
かけてはみちるそのめでかぞえ
くうはくにゆれるきみをみつめて
ひとりなにかをまっている
自由詩
えこーすふぃあ
Copyright
かぜきり
2005-08-19 12:14:57