ひとり
アンテ


きれいなあきびんを
ひろったので
ひとり
となづけた
ごしごしあらって
ちいさながらすだまをいれると
そこをころがって
からからおとをたてた
まどべにおくと
ひとりは
かぜやあめのおとを
しずかにきいていた
ねえ
こっちへおいでよ
はなしかけても
へんじはなかった
すーぱーでかいものをして
えきまえでぼんやりして
かえってくると
ひとりは
こなごなにわれていた
がらすだまが
じめんにころがっていた



                          「ひ」
                     あいまいなきもち



自由詩 ひとり Copyright アンテ 2005-08-16 09:20:02
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あいまいなきもち