ひとり
アンテ
きれいなあきびんを
ひろったので
ひとり
となづけた
ごしごしあらって
ちいさながらすだまをいれると
そこをころがって
からからおとをたてた
まどべにおくと
ひとりは
かぜやあめのおとを
しずかにきいていた
ねえ
こっちへおいでよ
はなしかけても
へんじはなかった
すーぱーでかいものをして
えきまえでぼんやりして
かえってくると
ひとりは
こなごなにわれていた
がらすだまが
じめんにころがっていた
「ひ」
あいまいなきもち
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