眠り歌
LEO


そのまっさらな唇は
薄い紅でもひいたよう
朝早くに咲いた
朝顔のようでもあり
清々しい匂いがして
上下に絶え間なく動くものだから
相槌を打つのも忘れ眺めている
鈴が歌ってるみたいに
同じリズムが耳に届いて
欠伸まじりの頬杖に
少し不満げな顔を覗かせるけど

「そのまま続けてよ」

夏の日の午後は
しんきろうを見てるみたいに
ゆらゆらと半分夢の中
掴みどころもなく過ぎていく

そのまっさらな唇で
朝顔のような清々しさで
鈴の音のように
絶え間ない歌を届けてよ
ゆらゆらと
ゆらゆらと
眠りに就くまで
 


自由詩 眠り歌 Copyright LEO 2005-08-11 21:25:00
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