いちごのようにあまい
つやつやした唇と

きらきらまるい
ぶどうのような瞳と

ほんのりももいろ
ふっくらした頬と

今が
みずみずしい

あなたのそれが
恋を知る

れもんのにおいを
かぐわせて
  ....
汗をかきながら
ここまで来ました

もう少し先まで
行ってみようと思います
消えゆく色を目に映し
それぞれの夏は過ぎて行く
そのまっさらな唇は
薄い紅でもひいたよう
朝早くに咲いた
朝顔のようでもあり
清々しい匂いがして
上下に絶え間なく動くものだから
相槌を打つのも忘れ眺めている
鈴が歌ってるみたいに ....
ロウソクを吹き消すほどの
大っきなケーキじゃなくても

「おめでとう」って
その笑顔

嬉し涙になる

きみが一緒なら‥

最高のプレゼント
貴方の背中ごし
最後の花火を
見ました

あと何年、何十年
花火を見たら

私は
花火になるのかしら

貴方の背中ごし
あの夏の星の輝く夜に君は生まれたのだよ
ずうっと後になって父がそう言った

その星のひとつを握って泣いていたのです
父の墓の前にたって私はそう言った



映る星と映らない星があるとわ ....
ヒグラシの声も静まる頃、田んぼの畦の草むらあたり蛍を呼ぶ声響きます。
星明りは天の川、さらさらと聞こえるせせらぎは昼間に遊んだ川の小さな流れ。
夜露がひんやり白い足首を濡らして、浴衣のきみと浴衣の ....
木陰を探して足を向ければ、蝉時雨が暑さとともに降り注ぎます。
木に寄りかかりじっとしていると蝉の声が耳鳴りのように体の中から聞こえてくるような錯覚を覚えました。
繁った葉の間からちらちらと陽が射し ....
 
めを つむり
くちづけを待つ

1びょう 2びょう
めを あけて




みえたのは
うすぐらいてんじょう

鼓動の早さだけが
熱を帯び枕に響く
 
キューンとなった瞬間

胸のとこが縮んだぶんだけ
体の中の水の粒子が
目の端から零れ落ちる

痛いって思った

体を潤してたその水は
私の一部であるけれど
ナミダは声を発しない
 ....
ななさいのたんじょう日
なないろのクレヨンをもらったの

みずいろで
そらに風をかいたのに
ちっとも みえなくて

しろい雲は
ながされるばかりで
かいても かいても
きりがなかっ ....
風の流れにあわせ
煙草のけむりが
めまぐるしくまわります
覚えたての匂いは
どこか懐かしく
どこか悲しく

煙草をもつ白い指
深く吸い込んでは 吐き出す仕草
背伸びしても届かない
 ....
音もなく
光もない部屋の中では
煙草の火だけが時を刻むの

時折
あかい閃光は
あなたの一部を映し
くぐもったかおりがするの

手探りは
あなたを捉えることができるけど
目線は
 ....
きみといた場所に
花を植えました

きみが笑った時間を
音楽に変えました

きみの言葉に
鍵を掛けました

涙が零れそうになったら
空を仰ぎました

それでも
ぽっかりと穴の ....
おぼろ月
まぶたにうつる
きみの影

月となりきみを
蒼く白くうつしたい
終わりのない夜へと
誘うように


月夜ごと
きみの影をさがす
凍てつく氷の川に
散りゆく桜の花びら ....
さむいのは苦手なの
そういって りょうあしが
するするっと

きみばかりずるい
そういって せなかが
するするっと

あたまだけをだして

この殻はあったかい
鏡にくちびる押しあてて
キスのまねごと
かたくて‥
つめたくて‥
苦笑い

柔らかな感触
あの匂い
記憶にしみ込んだ影を
鏡に映して
もういちど

かたくて‥
つめたくて‥
西のあの山が 紅に染まる頃
さっきまでの あなたはいない
微かに残る あなたの移り香を
冷たい風が さらっていくようで
この肩を 抱く
寂しいから
そうではなくて

その真上には 半分 ....
 
君の苦しみ、悲しみが 伝わるたび
私も苦しみ、悲しみは するけれど
君の一部を共有したようなつもりで
実のところは嬉しいのかもしれない

君の苦しみ、悲しみを もったまま
私も明るく ....
七つ星の見えない
ちいさな窓
風通るアスファルト
街灯に白い息が消えていく

ネオンの隙間に
ちいさく瞬くは 願い星
どこかで誰かが
ちいさく願ったのだろう
そのちいさな手を胸にあて ....
寒くはないのに
冷たい空
凍えてはないのに
震えるからだ

地面の
一番近いところに
膝をかかえ 丸まって
雨を待っている
あたたかな
雨を待っている

今は
固く閉ざしても ....
遥か彼方の水平線は
冷たい冬の空にとけ
薄雲の光る中に
青さも白く霞む

寄せる波の音を聞きながら
どこかに
懐かしさを覚え
元始の記憶なのか
あるいは
胎児の記憶なのか

い ....
青さを残した空に
月は白く
急いだ僕の足を止める
あの時と同じに
記憶の糸を手繰り寄せ
忘れ去られた約束を
取り戻せるなら
引き替えに‥

差し出せるものなど
残ってはいない
約 ....
手を伸ばせば
影さえ解けいるような
薄づく雲間の光
それがあなたなら
背中に羽をつけるから
やわらかなそこへと
引き寄せて

たとえば
重く低い雲であっても
その先の遥か彼方に
 ....
不完全な月が影を映す

街灯の明かりに薄く
車のライトに揺れる影は
不完全なあの月に反応し
僕が望む影を映し出す

冷めた風に怯えもせず
彼方の闇に臆することもなく
僕の影は強くある ....
三日月の晩に 僕は生まれた
細い月の端っこにつかまって
地上に喜び溢れる人の足音を聞いた

半月の晩に 僕は大人になった
半分の僕は もう半分の僕を探した
地上では 止まない嘘に傘をさす人 ....
好きだ とは言わない
あなたの声に
不確かな不安を覚える

淋しい とは言わない
わたしの声に
確かな安堵をくれる

それがあなたの答え
 
夕日を見送り

月を背にあしたに向かう

急いても、急いても、

朝が僕を追い越し

今日もまた

夕日を見送る
果てない空の下
ちいさな僕の中

いっぱいになり溢れるもの
ひとつも溢すまいと
気づけば中は渇いてた

両手に包んだもの
大切に無くすまいと
気づけば指の隙間から零れてた

残っ ....
LEO(226)
タイトル カテゴリ Point 日付
初恋自由詩3*05/8/19 13:57
涼花携帯写真+ ...13*05/8/15 11:21
思い出携帯写真+ ...5*05/8/15 11:18
眠り歌自由詩3*05/8/11 21:25
スペシャルデイ携帯写真+ ...2*05/8/9 21:18
花火携帯写真+ ...6*05/8/7 1:30
誕生未詩・独白5*05/8/7 1:05
ほたる[group]未詩・独白1*05/8/6 1:43
夏の音未詩・独白1*05/8/6 1:41
夢枕自由詩3*05/6/18 23:08
雨粒ナミダ自由詩2*05/6/15 22:58
なないろのクレヨン[group]自由詩10*05/2/17 21:43
煙草の匂い自由詩1*05/2/16 14:48
閃光自由詩4*05/2/3 22:58
空白をうめるもの自由詩3*05/1/27 0:04
朧月自由詩2*05/1/26 23:16
こたつむり自由詩3*05/1/20 23:39
kiss.自由詩1*05/1/18 23:25
月片自由詩2*05/1/17 23:36
魔性自由詩1*05/1/14 12:23
まっすぐな夜自由詩2*05/1/8 23:57
春まだ遠い今日自由詩3*05/1/6 18:47
いつか帰る場所自由詩5*04/12/30 0:43
The Moom〜月のしずく〜自由詩2*04/12/27 20:46
彼方に馳せる自由詩2*04/12/25 23:06
満月の夜を数えて自由詩3*04/12/24 4:22
月夜回想[group]自由詩4*04/12/19 1:12
あなたの答え自由詩2*04/12/18 0:10
急いても君に届かず自由詩3*04/12/17 0:53
ちいさな僕の中自由詩2*04/12/16 1:39

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