誘蛾灯と道しるべ
umineko

うーん。自殺サイトっていうので知り合って、自殺をすすめつつ他殺する、かあ。。まあ真実はわかんないけど。

ネットを媒体としたフレンズは、お仕事系かぽえ系、なんだけど、けっこう落ち着くわけですね。なにか一定の性癖をもってるんだろう。でもそこに悪意が介在する可能性もあるわけだ。

ほら、ぬめぬめした深海魚が、灯りをともしてプランクトンを呼び集めるって、あるじゃないですか。ブログとかサイトとかも、やがてそんな風に使われたりするんだろうな。

たとえばサブリミナルだったり、スーパーの日替わり特価だったり、男性誌のアダルトなグラビアだったり、女性誌の韓流だったり。そこに灯りがともっていても、それは誘蛾灯だったりも、する。

それは往々にして区別がつかない。ほんとうの、その人が発するタマシイの光なのか、アルカリ乾電池で明滅しているイミテイトなのか。じぶんはいまのとこ、間違えてはないつもり、なんだけど、もうすっかりだまされちゃってるのかもしれないわけで。

「都合よく、利用されたんじゃないのお?」友人があきれ顔でたしなめる。そうかもしれないね。でも、おんなじセリフを向こうでも聞いているはず。ほんとうのことは、あなたと、わたしの物語で、それを陳腐な図式にはめ込まれてもなにがなんだか、なのであーる。

立脚点は自分しかいない。

ネット接続に年齢制限をつけようって試みがあるでしょう?自分はちょっとだけ賛成なんですよね。でも、そこをオープンにして、社会はどんな風になるんだろうってとこにも、ちょっと惹かれる。

誘蛾灯と道しるべが。
同じ角度で明滅している。

わたしは。
 




散文(批評随筆小説等) 誘蛾灯と道しるべ Copyright umineko 2005-08-08 06:31:50
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