雨の晴れやかなこと
こしごえ

は、しめっているというのに
雨は、
雨の
仄暗き
雨の奥へは。
らんららんららん

質量に囚われず
なんてつべこべいわず
我が身を笑え
されど迷うなかれ

じっとりとした空気は
煙草の煙に絡み
繊細な指先は己を指し示す

青空を夢みる
未来の傷は
曲線を記憶して
耳鳴りの果てへ
すっとたつ求心力
かたの無いかたにそえば

雨の亡霊は
遠く、自由
今も静脈をめぐり
らんららんららん
空の通行手形を要する


自由詩 雨の晴れやかなこと Copyright こしごえ 2005-07-28 14:16:29
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