さくらんぼ
スプートニク
深夜二人で食べるさくらんぼ
みずみずしく甘い木の実は情熱の赤
とろりとした思いを胸に
黙ったまま次々口へ運ぶ
一箱分のさくらんぼ全部
積み上げられた種と茎は 明日庭へ埋める
膝にできた大きな痣をやさしく舐めてくれる
君の舌からは甘酸っぱいさくらんぼの香り
もっと早く 早くもっと
自由詩
さくらんぼ
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2005-07-26 09:29:33