A道化




柔らかく黒く夏で濡れている子供達の髪の毛の
美しい経緯を追い過ぎた眼の私は
くら、くら、
平衡感覚がたわみ
色彩感覚があればいいと思った
色彩感覚があればいいと思った
身体の、痛々しい装飾ごと倒壊するそのとき
その瞬間眩暈の中に

万華鏡が見えて



2005.7.26.


自由詩Copyright A道化 2005-07-26 06:21:53
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