ゆらりゆりかご
落合朱美
花陰に風はやどり
月星を愛で
いつしか
浅い眠りにおちて
天の川から
舟を漕ぎ出し
月のうさぎに恋をして
手に手をとって
星々をめぐる旅をする
そんな甘い夢をみた
みちたりた風は
ほほ笑みながら
花陰の床で
くるりと寝返り
花はゆれながら
風をだいて
夜が明けるまで
ゆらりゆらりと
子守唄をくちずさむ
自由詩
ゆらりゆりかご
Copyright
落合朱美
2005-07-25 01:28:36