きっと
砂木

おばあさん たべねば だめだ

見舞いにきた人が
そう 励ましてから
おばあさんの 体調は悪化した

食べれねぐなったがら もうだめだ
と 急に思いつめたらしい

看護婦さんがみかねて
食べねたて 大丈夫だ
そのための 薬と 点滴だべた
と 説得すると

なんとか 持ち返した

病は気から そうなんだな
薬じゃなかった
必死の嘘 

だますも だまされるも
言葉 ひとつ の

多分
詩でなければ
できない 仕事も ある


自由詩 きっと Copyright 砂木 2005-07-22 07:19:17
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