待合せ
こしごえ

恋人よ
その安らかな寝息をまもれるのか
わたしは
同じ所にとどまっていられない

飽和した
硬質な怠惰の
夏の深奥に
ワイシャツが青く干されていて
ノイズの走るレコードが
点々と飛んでいるので
言訳は通じない

10万光年の浮島の
夢は青く響く
惑星を道連れにまわる
その安らかな
寝息でつつんでおくれ

恋人よ
その青い星で待っていよう






自由詩 待合せ Copyright こしごえ 2005-07-16 13:59:10
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