てぃらのさうるす
ブルース瀬戸内

むかし、むかし

はくあきの、あるひ

てぃらのさうるすが

だいれんあいと

だいしつれんをわすれてしまおうと

むかしとんぼをおいかけて

きをなんぼんもなぎたおしているうちに

もはや

きこうがさめきってしまって

われないことになっていたなにかのたまごを

ふんで、いくつかわってしまい

ちいさなほにゅうるいがうまれて

きゅーとなきました。

そこからはじまるちが

いまのわたしたちにながれています。

むかしとんぼはなんどかちゅうがえりして

てぃらのさうるすのはなをかすめて

ひがのぼるほうへ、とんでいきました。

てぃらのさうるすは

めがまわって

なんどもまばたきしていました。


自由詩 てぃらのさうるす Copyright ブルース瀬戸内 2005-07-15 07:44:22
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