たとえば、虹を
umineko

たとえば、虹だ

虹の七色を 君は想う
それを伝えたいのだ、と
君が願うとき

たとえば、感謝
君が世界の何かを哀しみ
あるいはやわらかく
受け止めるとき

僕には声があり
文字が
ことばが

だが
君に文字はない
ことばも

明日は雨かもしれないね?
アシタハ アメカモ シレナイ ネ

頭痛くない?
アタマ イタク ナイ

声はある
だが
うまく構築できないでいる
あの日

あの夜


明日東京行くから
アシタ トー キョー?
トー キョー ワカンナイ

君の瞳はとても澄んでいて
なおさら僕は不安になる

君の内部に残ったものが
緑の
草原だったらいい

どこまでも続く砂漠では
あまりに
さみしい

たとえば虹をみて
君が
その七色をそらんじる

そんな明日が来るとするなら

なあに
虹のひとつやふたつ
窓いっぱいにかけてあげるさ

空の神様や
風の精霊は

君の周りで
安らいでいて

だから
出来ないはずはない

もうすぐ 
夏だ

二度目の
 
  
 


自由詩 たとえば、虹を Copyright umineko 2005-07-12 09:18:27
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