寄り添う
砂木



いかつい アスファルトに
息のように 降り続けていた
電柱の 灯

夜の空に おしかえされた
雨に 流されている

かきん と ついてる
ガラス の 冷たさ

なじまない 水と 光が
逆らうでもなく
くだり ひとつのように くだり

握りしめてる指は 影にも 写らず
何もみていない眼は
ここにしか いられず

にじむのが むこうへ
にじまぬのが むこうに

か からんぽの

続きは でも まだ
照らされている


自由詩 寄り添う Copyright 砂木 2005-06-27 05:13:32
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