請う 恋を
竹節一二三

誰が すきだなんていったのかな

ただ夢を見ていただけじゃないの?
ちいさな象が湖をはしり
サバンナを抜けて 浜辺まで訪れて
その細い鼻で塩水を吸ってむせたような
かわいそうなことじゃないの?

365日
一人づつにそれを告げたって
すきが必ず帰ってくるわけじゃない
だから
魚肉ソーセージでも食べながら
一緒にいよう

よわくて
眠れないあなたのそばにいるのは
まだ わたしだけでいい


自由詩 請う 恋を Copyright 竹節一二三 2005-06-25 23:36:51
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