夏は めぐる 冬は降る〜こたつでアイスクリームを投げつけあおう〜
asako

顔は 「へ」の字を描き 寒さを静止させ閉じ込めた
氷のような鏡の中 ふるえが はいる
瞳はたれ 口 は きゅっと 結ばれる

中国の草原でうたわれる 恋するおんなのこのうた 
あたまのなか ながれる

夏はきて ふゆに姿をかえた
ふゆは 鶴となって 空に 飛んでいった

残されたのは 白い 風景
手を地面にそっとあてて
静かにながれる からだながれるかわのせせらぎ
耳に しよう 

大丈夫 からだ から 水がはみでてしまっても
誰の瞳にもつかないよ

どこかで 焚き火の 音が きこえたら
暖かい スープを飲んでも 大丈夫

-ぱちぱち

夏は めぐる ふゆは 降る

-しんしん

夏になったら スワンボートで 湖を 白鳥の
ように 踊りぬけよう

冬が手袋と一緒にかわいくやってきたら
こたつで アイスクリームを投げつけあおう



自由詩 夏は めぐる 冬は降る〜こたつでアイスクリームを投げつけあおう〜 Copyright asako 2003-12-07 16:40:05
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