風
蒼木りん
うつむくこころ
君の吐いたため息は
この山の斜面を
なめらかに降り
湖に細波を起し
田園の稲穂をかすめ
電線を揺らし
ビルの谷をすり抜け
橋の下をくぐり
小さく開けられた窓に
吊るされた風鈴を鳴らした
り、りりん―
僕の肩を撫でて
風は止まない
自由詩
風
Copyright
蒼木りん
2005-06-24 15:15:04
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