月曜の夜
あおば



疫病が蔓延して
またひとつ
古い村が捨てられた

縦穴住居跡には
いつも怯えたような
青白い満月がかかる

古代を復元した月が
青白いのは空気が澄んでいたから

ここにも眼鏡をなくし
ぼんやりしている僕がいる


未詩・独白 月曜の夜 Copyright あおば 2005-06-20 23:31:58
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