つばさのゆくえ
砂木




いくつか 折りたたんでいくうちに
角が たくさんできるから

どこかの角で
会えればいい

続かない我慢が
言葉を避ける

触れるものは きちんと
きちんと きちんと
折りたたまれていく

ひろげることのない世界の
地下室への 通路

そして 手の中に 握り締めたら
もう 行かなければ


自由詩 つばさのゆくえ Copyright 砂木 2005-06-19 14:50:35
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