かぜのうた
砂木


針はやがて
真っ直ぐに
体に 落ちて

朝は はじまるんだろう

道に ふさわしい風が
崩れた後を 戸締りする

大切なものは 隠され
破けないものは 消した

時刻は
上から
私 へ

ためらいもなく 落ちて

朝は はじまっていくんだろう
新しい 所へ




自由詩 かぜのうた Copyright 砂木 2005-06-16 07:10:55
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